GINZA KABUKIZA(歌舞伎座)で消防演習を実施
春の火災予防運動を前にした2月28日(金)、本年4月に新開場一周年となるGINZA KABUKIZA(歌舞伎座)で消防演習が行われ、大谷信義松竹株式会社会長・株式会社歌舞伎座社長が一日消防署長を務めました。
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千秋楽に"火"の文字を使わず"千穐楽"とするほど、江戸の芝居小屋の時代から劇場では"火"を嫌い、現代に至るまで防火、防災対策には細心の注意を払っています。新しく開場した歌舞伎座ももちろん防火対策を徹底しており、GINZA KABUKIZA自衛消防隊は地元の京橋消防署とともに、日頃より万全の防火対策を目指し活動しています。
今回行われた消防演習は、春の火災予防運動が3月1日(土)から始まるのに先駆け、京橋消防署消防隊や地域の消防団とGINZA KABUKIZAが共同で行ったものです。はじめに委嘱状交付式があり、制服を身につけた一日消防署長が、茅原良則京橋消防署長より委嘱状と指揮棒を受取りました。
歌舞伎座3階食堂から出火という想定のもと、いよいよ演習がスタート。お客様の誘導避難と同時に、劇場前では消防隊の消火準備が着々と進み、はしご車のバスケットに搭乗した青野由依一日はしご隊長(中央区観光大使・ミス中央)が「はしご伸梯、始め!」と号令をかけると、2台のはしごがスムーズに伸びていきました。続いて、大谷一日消防署長の「一斉放水、始め!」の号令で、サイレンが鳴り響く中、2台の消防車から勢いよく放水が行われたため、一瞬にして劇場前は雨が降ったようになり、あとには虹が浮かび上がりました。
消火活動が終わり、大隊長から終了報告を受けた大谷一日消防隊長は、演習の労をねぎらい、「普段の訓練が非常に大事で、体を動かして実際に訓練しておかないと、いきなり本番というのではうまく行動できません。今日の消防演習での経験は、特にGINZA KABUKIZAが中央区の防災支援拠点という意味からも、これからの安全のために、大いに役立ったと思います」と、ご挨拶しました。