【上演時間掲載】市川海老蔵特別公演『源氏物語』を語る
4月5日(土)~21日(月)、京都四條南座で「市川海老蔵特別公演『源氏物語』」が上演されます。公演を前に、市川海老蔵が製作発表会見で意気込みを語りました。
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昭和58(1983)年5月歌舞伎座で春宮で初お目見得以来、二十代で何度も光の君を演じてきた海老蔵にとって、『源氏物語』はゆかりの深い演目の一つです。祖父(十一世團十郎)も父(十二世團十郎)も勤めており、「思い入れがないと言えば嘘になります。しかし、日本人が表現する限界を突き破ることで、この公演が現代の方に観ていただく一つの新しい光になればいいと思っています」と、今回はこれまでとは一線を画す『源氏物語』であることを強調しました。
「歌舞伎」、歌舞伎より歴史の深い「能」、歌舞伎と近い歴史を歩んできた「オペラ」、この3者が一緒に舞台をつくり上げることで、「異なる表現のなかで面白いことができるのではないか。ゆくゆくは海外で公演できて、歌舞伎とお能を英語で表現できたら、世界に理解していただける架け橋になるのでは」と語りました。
海老蔵は自主公演の「古典への誘い」で能との共演を果たしていますが、今回は、「六条御息所を歌舞伎で表現すると説明的になってしまうので、幽玄という共通点でお能の方に演じていただきたい」、そして、物語の書き手として紫式部を登場させて「具体的に表現するのが難しい心情を語っていただく」と構想を話しました。演じるのは孝太郎です。
さらに、今回はニューヨークのメトロポリタン歌劇場などで活躍するカウンター・テナー(女声の高音域を歌う男声歌手)、アンソニー・ロス・コスタンツォが出演します。「義太夫のような立場でテーマソングを歌っていただきたい。心底にあるものを、場面に応じて同じ歌を歌い分けていただく」とのこと。「オペラとお能、オペラと歌舞伎、つまり、歌と舞、歌と踊りを取り入れられるように製作中です」。
歌舞伎の垣根を越え、世界を見据えての海老蔵の挑戦は、忘れかけた日本の美、四季の美しさを思い出させる幻想的な舞台となることでしょう。ぜひ南座に足をお運びください。
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市川海老蔵特別公演
『源氏物語』
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市川海老蔵
アンソニー・ロス・コスタンツォ(カウンター・テナー)
片山九郎右衛門 梅若紀彰 観世喜正
片岡孝太郎
坂東亀三郎 片岡市蔵
尾上右近 市川ぼたん 大谷廣松
■日程
2014年4月5日(土)~21日(月)
昼の部(13:00開演)
※5日(土)、10日(木)、18日(金)は昼の部休演
夜の部(17:00開演)
※7日(月)、11日(金)、16日(水)、21日(月)は夜の部休演
※14日(月)休演
■上演時間 ※4月4日時点での予定
【昼の部】
第一幕 13:00~13:55
<幕間 30分>
第二幕 14:25~15:05
【夜の部】
第一幕 17:00~17:55
<幕間 30分>
第二幕 18:25~19:05
■場所
京都四條南座
■チケット
1等席:10,000円 2等席:8,000円 3等席:4,000円 特別席:12,000円(税込)
・京都四條南座、大阪松竹座、歌舞伎座、新橋演舞場
※窓口販売用別枠でのお取置きはございません。
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:434-721)
ローソンチケット 0570-084-005(Lコード:58727)
0570-000-407(オペレーター対応10:00~20:00)
【市川海老蔵特別企画 舞台『源氏物語』の世界展】
公演終了後の4月24日(木)~6月22日(日) 、宇治市源氏物語ミュージアム(京都府宇治市宇治東内45-26)で、舞台に使用した歌舞伎衣裳や小道具と、舞台写真、映像などによる企画展が開かれます。
詳細は、 宇治市源氏物語ミュージアムのサイトをご覧ください。