猿之助も参加「四国こんぴら歌舞伎大芝居」成功祈願お練り
4月5日(金)、「第二十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」の初日を前に、香川県琴平町で「成功祈願お練り」が行われ、当地で襲名披露する市川猿之助ほか出演俳優が参加しました。
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晴天に恵まれた琴平町には、お練りを行う俳優をひと目見ようと、沿道を埋め尽くすほどの歌舞伎ファン、約17,000人が詰めかけました。出演者一行は金刀比羅宮で公演の成功祈願を行った後、人力車に乗り込んで出発。ファンの間を進んでいくと、沿道から「澤瀉屋!」の声がかかり、猿之助をはじめとする出演者はにこやかに手を振りながら声援に応えました。
猿之助が会見でも「気持ちいい!」と言っていた紙吹雪は、1年前から町民の皆さんがご用意してくださったもの。今年も舞台の桜吹雪にも負けないほどの紙吹雪が舞い、琴平町が町を挙げてこんぴら歌舞伎を応援してくださっていることが伝わるお練りとなりました。
猿之助はお集まりの皆様を前にして、「本日はこんなに大勢集まっていただきありがとうございます。こんぴら歌舞伎が長年続けられているのも地元の方のご協力あってのことで、こうして第29回を迎えることができました。ボランティアの方々をはじめ、地元の方々の応援、本当に嬉しく思っております。今年も開催させていただけますのは、何より地元の方々の惜しみない努力のおかげだと思います」と、深い感謝の念を述べました。
そして、「その努力を無駄にしないためにも、座中一同、一所懸命勤めさせていただきますので、皆様も一所懸命応援していただきたいと思います!」と、公演をアピール。お練りの熱気が、明日からの公演の賑わいを予感させて、大いに盛り上がった成功祈願お練りは終了しました。
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また、お練りの前日には舞台稽古が公開され、襲名披露を行う猿之助が、3年ぶり3回目の金丸座(旧金毘羅大芝居)出演ということで、「金丸座はとても雰囲気があって、役者としてやり甲斐があり、楽しい。地元の皆様の協力も素晴らしいです。猿之助として初めての出演、一回一回思いを込めて勤めたい」と、こんぴら歌舞伎への特別の思いを話しました。
いよいよ明日6日、その公演の幕が上がります。
※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは"わかんむり"です。