勘九郎、七之助が御園座「お練り」に登場
9月27日(木)、御園座「第四十八回 吉例顔見世」の開幕を前に中村勘九郎と中村七之助が、「中村勘太郎改め 六代目中村勘九郎 襲名披露お練り」を行いました。
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快晴に恵まれた名古屋の大須商店街、今井総本家前を出発して万松寺通りから大須賀観音までを、勘九郎、七之助らが30分かけて人力車に乗って練り歩き、沿道からの声援に応えました。
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大須賀観音本堂では、成功祈願の祈祷が行われたのち、集まった大勢のファンを前に勘九郎がご挨拶。「10月の襲名披露公演を前に、父と同じ大須商店街、大須観音様でお練りをさせていただき、とても嬉しく思います。尾張名古屋は中村屋のご先祖、そして祖父も父もお世話になっている御園座での襲名披露公演を、恩返しのつもりで精一杯、勤めさせていただきます。ぜひ、劇場へお出かけください」。
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七之助も「兄のためにたくさんのお客様にお集まりいただきましたこと、たいへんありがたく、感謝申し上げます。父の分まで兄弟で皆様方に恩返しができますよう、舞台を精一杯勤めます。なにとぞ、お力添えのほどお願い申し上げ、千穐楽までのご後援を重ねてお願い申し上げます」と続け、境内にあふれんばかりのファンから万雷の拍手を浴びました。
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前日26日(水)には勘九郎が、奈良県大和郡山市にある日本三大稲荷の一つと数えられている「源九郎稲荷神社」を記念参拝。夜の部『義経千本桜』で源九郎狐を演じるに当たっての成功祈願を行いました。
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▲ 源九郎稲荷神社にて
勘九郎は、大和郡山の上田市長はじめ熱烈な歓迎を受け、「狐忠信は、私の祖父(十七世勘三郎)、父(勘三郎)も大切にしているお役で、御園座公演を前に参拝できて嬉しいですし、守っていただけるような気がします。10月を無事にひと月、源九郎狐様を勤めさせていただけますようお祈りしました。名古屋御園座での襲名披露公演も、一つひとつ新鮮に、感謝の気持ち忘れずに勤めさせていただきます」とご挨拶。
その後、神社から移動、同市のやまと郡山城ホールにて、地元の150人近い小学生と「白狐おどり」を一緒に踊った勘九郎。子どもたちからの純粋で素朴な質問に丁寧に応える姿はすっかり父親の顔で、終始、和やかな時を過ごしました。
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▲ 「白狐おどり」を踊る勘九郎と大和郡山市の小学生たち
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10月2日(火)に初日を迎える御園座「第四十八回 吉例顔見世」、チケットは チケットWeb松竹 、 御園座ほかで販売中です。