玉三郎が語る旧金毘羅大芝居(金丸座)「坂東玉三郎特別公演」
11月1日(木)より11日(日)までの11日間、旧金毘羅大芝居(金丸座)にて「坂東玉三郎特別公演 鼓童出演」が開催されます。公演に先立ち金丸座に初お目見得となる坂東玉三郎、太鼓芸能集団鼓童代表 見留知弘が、舞台への思いを語りました。
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坂東玉三郎
第一部ではしんみりとした『雪』、続いて私が14歳の頃から踊っております『鐘ヶ岬』という舞踊二題を上演いたします。第二部は、金丸座では新しい雰囲気をということで、今年から芸術監督に就任させていただいた鼓童が作曲したもので踊らせていただきます。皆様に和太鼓との組み合わせをお楽しみいただきたいと思っていますし、衣裳も鼓童と合う独特のものを創り、出来る限り華やかにしたいと考えています。
『雪』、『鐘ヶ岬』は古典として上演させていただきます。鼓童の『いぶき』はこれから創るところでございますが、「もりこもり」という子守唄を基本にした曲と、「愛しきものへ」、「いぶき」という三曲を織り交ぜるつもりです。三曲とも大変情緒的な良い曲で、以前からこの曲で踊ってみたいと思っておりましたので、とても楽しみです。
金丸座には初めての出演となりますが、八千代座、康楽館や内子座よりも劇場が大きく、より自由に使えるという感覚があります。鼓童も金丸座で演奏するのは初めてのことですが、八千代座などの古い芝居小屋では演奏をしたことがあり、和太鼓と木の劇場とはとても相性が良いですから、皆様には劇場が音で包まれる感覚をお楽しみいただけると思っております。
見留知弘(鼓童)
旧金毘羅大芝居(金丸座)という由緒ある芝居小屋で、玉三郎さんと共演するという大変貴重な機会をいただき、鼓童一堂大変光栄に存じています。鼓童は和太鼓を中心とした舞台を続けておりまして、昨年で30周年を迎えました。玉三郎さんとは2000年から演出を通じてご指導をいただき、2006年・2007年の『アマテラス』という作品で共演、そして今年の4月からは鼓童の芸術監督として、鼓童全般の舞台活動にご指導をいただいています。芝居小屋という空間で太鼓が鳴ること、そして玉三郎さんと一緒に共演できることを、とても楽しみにしております。
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【公演情報】
坂東玉三郎特別公演 鼓童出演