大阪松竹座「七月大歌舞伎」船乗り込みが行われました
6月29日(金)、大阪松竹座「七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第二十一回」の初日を前に、毎年恒例の「船乗り込み」が行われました。
本公演は、中村歌昇改め 三代目中村又五郎襲名披露 中村種太郎改め 四代目中村歌昇襲名披露とあって、又五郎、歌昇ほか、中村吉右衛門率いる播磨屋一門ら公演出演者が勢揃い。夏らしい日差しが照りつけるなか、八軒家浜の船着き場にて式典が行われた後、俳優らと囃子連中、一般公募で選ばれたお客様らが船に乗り込みました。
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式典では、又五郎が「皆様のお力添えにお答えできるよう、毎日舞台を一所懸命勤めます。一人でも多くのお客様にお越しいただけますよう、よろしくお願いいたします」とご挨拶。歌昇が、「大阪松竹座は初めての出演です。一人でも多くの方にお名前を憶えていただけるよう、また楽しんでいただける様頑張りたいと思います」と続けました。
そして、吉右衛門が「8年ぶりの大阪で、又五郎、歌昇の襲名披露興行に出演できるのは大変うれしいことです。大阪は歌舞伎という文化を愛してくださる土地柄です。皆様、どうぞ足をお運びください」とご挨拶すると、会場からは「播磨屋!」の声もかかりました。
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船はお囃子に乗って道頓堀川をゆっくりと進み、川沿いに集まった観客からは大きな声援が飛び交いました。松竹座前で下船した一行は、片岡仁左衛門、中村梅玉、片岡我當ら「七月大歌舞伎」の出演者とともに、集まった皆さんの前で一人ずつご挨拶。涼しげな浴衣姿にうちわを差し、夏芝居のムードを盛り上げた出演者たち、最後は吉右衛門の手締めで賑々しく船乗り込みは終了しました。
大阪松竹座「七月大歌舞伎」は7月3日(火)初日、千穐楽は27日(金)、チケットは好評発売中です。
2012/06/29