藤十郎、團十郎が「双十郎河岸」に船乗り込み
7月31日(日)、架橋100周年を迎える日本橋に完成した船着場に、坂田藤十郎と市川團十郎が船乗り込みを行い、記念碑セレモニーが開催されました。
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藤十郎と團十郎が屋上に座った屋形船「大江戸丸」が上流から姿を現すと、二人を見ようと橋上に集まった人たちから「山城屋!」「成田屋!」の掛け声も上がり、大きな歓声の中、日本橋船着場に二人が降り立ちました。
対岸はかつての魚河岸、その西は裏河岸、西河岸と名があるのに、名前のなかったこの船着場。今回、東西二人の優の名を取って「双十郎河岸」と命名され、その記念碑の除幕式が行われました。
船着場に続く「滝の広場」で行われた記念碑セレモニーでは、名橋『日本橋』保存会副会長細田安兵衛氏、中央区長矢田美英氏の挨拶に続き、藤十郎が登場。祝辞とともに「東京での船乗り込みは、藤十郎襲名以来。またやらせていただいて本当にありがたい」と述べました。團十郎は「1660年に初代が生まれて以来、江戸の役者として日本橋は非常に縁が深い。東海道の東の出発点である日本橋で、西の出発点の上方で活躍される藤十郎の兄さんとご一緒に、記念すべき行事に参加させていただいてとても嬉しい」と挨拶。そして、藤十郎、團十郎はじめ関係者による除幕で、記念碑がお披露目されました。二人は集まった沿道の歓声にこたえながら日本橋を渡り、セレモニーは終了となりました。
この後、場所をCOREDO室町にある日本橋三井ホールに移し、「日本橋架橋百周年記念公演」として、團十郎が「魚河岸の旦那衆の河東節で歴代の團十郎が演じてきた」『助六由縁江戸桜』を素踊りで、また藤十郎が『藤娘』を披露しました。
2011/08/02