富十郎 中央区名誉区民顕彰
11月28日(金)、東京都中央区名誉区民顕彰式が中央区議会でおこなわれ、中村富十郎が名誉区民章の贈呈を受けました。
富十郎は、『名歌舞伎俳優として活躍するとともに、永年培われた卓越した技芸を伝えるなど、後進の育成指導にも尽力し、歌舞伎の普及、継承、発展に努められた功績は卓絶で、広く区民が敬愛し、誇りとする』という功績が高く評価され、晴れの受章となりました。
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顕彰式で富十郎は、中央区長や議員らを前に、「今日は、名誉ある顕彰を頂戴し大変ありがたく思っております。受章日の10月17日は父・四代目富十郎の祥月命日でもあり、何か父が見守ってくれているようにも思え、改めて胸に響いて参ります。
母も銀座育ち、幼少の頃は銀座の母方の祖母の家でよく遊んでおりました。そして歌舞伎座は中央区にあり、今は私も中央区に住んでおります。
中央区にあります歌舞伎座は、富十郎襲名などをおこなったご縁の深いありがたい場所です。諸先輩、そして皆様のおかげで今日が迎えられたと感謝しております。これからも歌舞伎座に出演し、ますます精進し、後輩たちにも指導をして参りたいと思っております。」と挨拶。
顕彰式を終え、「なんといっても歌舞伎座のある中央区、そこに出演する歌舞伎役者として、また、中央区に住んでいる私にとりまして、今回の受章は二重三重の喜びでございます。実は、息子の鷹之資が生まれたのも中央区の聖路加病院なんですよ(笑)」と喜びを語りました。
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他に株式会社資生堂名誉会長・福原義春氏、元株式会社宮入相談役・故宮入正則氏と、それぞれ中央区にゆかりの深い方々が表彰を受けました。富十郎は、「歌舞伎座百二十年 十二月大歌舞伎」「歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎」で歌舞伎座に出演します。お楽しみに。
2008/12/06