亀治郎 武田神社でお練りと成功祈願
4月日生劇場『風林火山-晴信燃ゆ-』の上演を前に、市川亀治郎ら出演者が、3月11日(火)信玄公ゆかりの甲府・武田神社でお練りを行ない、成功を祈願しました。
晴れわたる空の下、亀治郎を先頭にしたお練りが始まると、沿道からは「お屋形さま!」と威勢の良い掛け声。境内で成功祈願を無事済ませた出演者らが意気込みを語りました。
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市川亀治郎―――
昨年の12月、NHK大河ドラマ『風林火山』の放送が終わり非常に寂しい思いをしておりましたが、この4月、今度は舞台版の『風林火山』に出演させていただきます。そして、板垣と晴信の親子の物語を千葉さんとご一緒に演じられることを大変嬉しく思っております。
ただいまお参りを済ませ、信玄公にご報告を申し上げたことで、なにか信玄公の霊が体に降りてきたようで、きっとすばらしい舞台になると思っています。
今回、私と千葉さんの他にも、馬場信春役の高橋和也さん、弟・信繁役の嘉島典俊さん、弟・信廉役の松尾敏伸さんと、一年間を共にしてきたテレビのメンバーに加え、新たに、仁科亜季子さん、笠原章さん、尾上紫さん、そして今回が初舞台となる守田菜生(坂東三津五郎・長女)さんにもご出演いただきます。
舞台ならではの山本勘助と晴信の早替り、そして最後、川中島への決戦に挑むため、馬に乗ったまま客席上空へ飛んでいく“宙乗り”を披露します。いい意味でテレビとは違う新しい『風林火山』ができると思っています。ぜひぜひ楽しみにしていただきたいと思っております。
JJサニー千葉―――
若(晴信)と板垣の間柄がとても良く、テレビでは1年間楽しく演じることができました。また改めて若から、このようにラブコールをいただきまして、“若と僕の親子の関係は永遠だな”と、そんな気持ちでお芝居の準備をしています。
舞台への出演は22年ぶりになりますが、おそらくセリフがぜんぜん出てこないんじゃないかと、全く不安です(笑)。勘助に「お屋形様!」なんて、間違えて言ってしまわないか、これが心配でしょうがない。
実際にお稽古を始めてみると、若の持つ感性なんでしょうね、楽しみが数十倍膨らんでいます。役者として、いつまでもご一緒したい方です。
仁科亜季子―――
今日は信玄公のご加護と、若の念力(笑)ですばらしい青空になりました。
みなさん、すでにチームワークが良くて、私もご主人役の笠原さんと研究しながら、早くその輪に溶け込みたいと思っています。そして、何よりも私の祖先が武田信玄公ゆかりのものなので、両親がとても喜んでおります。まだまだ舞台は未熟ですが、一生懸命勤めたいと思っています。
高橋和也―――
テレビでも演じた馬場信春を演じさせていただきます。テレビとはまた違った馬場信春を日生劇場でも演じたいと思っております。今回このように山梨の皆様とお会いすることができ、本当に嬉しく思っております。ぜひ、4月にもまたお会いしたいので劇場のほうに足をお運びくださいますよう、よろしくお願いします。
嘉島典俊―――
昨年の大河ドラマでも武田信繁役をつとめさせていただきましたが、12月9日には無事に死んでしまいました(笑)。今回、お屋形様のおかげで、4月に生き返ってくることができます。4月も一生懸命兄上についていきます。皆様も日生劇場で、ぜひ亀治郎ワールドをご堪能ください。
笠原章―――
今度のお芝居で、父・武田信虎と、村上義清という2役を勤めさせていただきますが、どういうわけかこの2役とも、晴信公からは嫌われております(笑)。でも、お芝居では敵役が大変重要でございます。晴信公・亀治郎さんを引き立てるために、大いに嫌われてがんばろうと思っております。
尾上紫―――
このように暖かいお出迎えをいただき、嬉しく思っております。きれいな青空ときれいな景色に囲まれて、すばらしいところだと感じています。今回、三条夫人を演じさせていただきますが、稽古場では、晴信公をいじめているのか、それとも自分がいじめられているのか(笑)・・・一生懸命戦っていこうと思っております。踊りの場面も少しあり、皆様の前で披露できることも大変嬉しく思っています。
守田菜生―――
今は、本読みの段階ですが、他の役者さんと呼吸を合わせることなど難しいことばかりです。父からも、「とにかく、皆さんに教えてもらいながらがんばれ!」と言われています。父は昔大河ドラマで諏訪頼重を演じたことがあり「親子だよ」って(笑)。お屋形様をはじめ、皆様にも愛していただけるような由布姫を演じたいと思っております。
松尾敏伸―――
少し役者を休んでいた時にも、亀治郎さんからは何度もご連絡をいただいていて、体調は大丈夫かと、本当の兄のように気遣っていただきました。2人で焼肉を食べたときに、出演が決まったんです(笑)。亀治郎さんの期待にこたえられるよう、“日生劇場に、いざ出陣!”です。よろしくお願いします。