パリで歌舞伎衣裳展が始まりました
Costumes précieux du Kabuki
~Le Chemin des Fleurs dans le théâtre japonais~三越は、1907(明治40)年から1952(昭和27)年まで、歌舞伎公演の貸衣裳業を展開していたことから、主に昭和初期の歌舞伎衣裳約350点を保存しています。中には、6世尾上梅幸、5世中村歌右衛門をはじめとする、当時の名優が着用した衣裳も含まれます。
今回は、三越が所蔵する衣裳の中でも、とくにデザイン的な面で優れた作品約45点をピックアップして展示、日本の伝統的な色・柄や歌舞伎独特の大胆な発想のデザインを紹介するとともに、歌舞伎についても平易な説明を行います。展示する衣裳は、数年前まで倉庫に眠っていた300点ほどの衣裳の一部で、一般に公開するのは今回がはじめてです。
パリでは、2007年3月に市川団十郎・海老蔵親子が出演する「パリ・オペラ座 松竹大歌舞伎公演」が予定されています。この展示会が契機となり、フランスでの歌舞伎ブームがさらに高まりそうです。
会 期 2006年12月12日(火)~2007年2月17日(土)
開館時間 14:00~18:00
休館日 日曜・月曜・祝祭日
入場料 一般3ユーロ、割引(25歳未満60歳以上)
2ユーロ、13歳以下無料
場 所 三越エトワール(地図)
主 催 歌舞伎衣裳展実行委員会
学術協力 松竹株式会社、松竹衣裳株式会社
協 力 エールフランス航空
主な展示内容
展示衣裳数 約45点
■「傾城」衣裳展示
歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」の揚巻の衣裳を中心に、歌舞伎衣裳として最も華やかな「傾城」の衣裳を展示
■「京鹿子娘道成寺」衣裳展示
歌舞伎舞踊の「引き抜き」を紹介する展示
■6世梅幸・5世歌右衛門着用各衣装展示
近代の名優2人が着用した由緒衣裳の展示
ほか
2006/12/18